輪島塗 Wajimanuri


海外でJAPANと呼ばれる日本の漆器。

「素地が木地であること」「布着せしていること」「地の粉下地であること」

この3つの条件を満たして輪島で制作される漆器が輪島塗と呼ばれ、

全国漆器産地でただひとつ重要無形文化財に指定されているのが伝統工芸輪島塗です。

堅牢優美な輪島塗は傷んでも直すことができ、世代を越えてお使い頂ける漆器です。

Wajimanuri
The products need to meet the following three criteria for official recognition as “Wajimanuri”; wooden cores are used, lacquer-saturated fabric strips are applied, and jinoko (a mixture of burned earth, rice paste, and lacquer) are used for the undercoating. The famed durability of Wajima urushi ware is achieved by expert craftsmanship, and therefore they last for ages and can be repaired.

歴史


縄文時代前期(約5000年前)の頃から、漆器の伝統を脈々と受け継いできた場所

それが能登半島であり輪島塗だといわれています。

江戸時代中期から後期にかけて、堅牢な塗りを生かした華麗な沈金技法の採用などによって全国的に知られるようになり、

近代になると蒔絵技法が導入され、塗り・加飾ともに輪島塗の名が全国に知れ渡るようになりました。
 

特徴


輪島塗の特色はなんといっても堅牢な下地にあります。

下地は、木地のうえに地の粉と呼ばれる「珪藻土の焼成粉末」を漆に混ぜて塗る「本堅地の技法」で作り上げます。

微細な孔をもつ 珪藻殻の粒子に漆液がよくしみこみ、科学的にも安定した材質となることが確かめられています。

技術・技法

※「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」(伝産法)により、伝統的工芸品として輪島塗であるための要件

1. 下地塗りは、次の技術または技法によること。

(1) 木地に生漆を塗付した後「着せもの漆」を塗付した麻または寒冷紗を用いて「布着せ」をすること。
(2) 生漆に米のり及び「輪島地の粉」を混ぜ合わせたものを塗付しては研ぎをすることを繰り返すこと。

2.上塗りは、精製漆を用いて「花塗」または「ろいろ塗」をすること。

3.加飾をする場合は、沈金または蒔絵によること。

4.木地造りは、次のいずれかによること。

(1) 挽き物にあっては、ろくろ台及びろくろかんなを用いて形成すること。
(2) 板物または曲げ物にあっては、「こくそ漆」を用いて成形すること。

原材料

※「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」(伝産法)により、伝統的工芸品として輪島塗であるための要件

1.漆は天然漆とすること。

2.木地は、ヒバ ケヤキ カツラ もしくはホオノキ、またはこれらと同等の材質を有する用材とすること。

製造地域

※「伝統的工芸品産業の振興に関する法律」(伝産法)により、伝統的工芸品として輪島塗であるための要件

・石川県輪島市

未来へと続く伝統


作家である故 前大峰氏(人間国宝)をはじめとして多数の著名人を輩出。

日展・伝統工芸展等の中央展常連作家は100余名を数えます。

輪島塗は重要無形文化財の指定を受けていますが、これは全国漆器産地の中でも輪島塗だけとなっています。