浄國寺様(大阪・下寺町)の御本堂天板を新調させていただきました。

浄國寺様より御本堂の天板の塗りが気になるという御相談を頂き拝見に伺いました。
長年の御使用で黒塗りの漆天板の傷が目立ち、漆の艶もなくなっている状態でした。

近松門左衛門の浄瑠璃でも知られる夕霧太夫のお墓が境内墓地にあることで知られる
浄國寺様の御本堂はすべて艶やかな朱塗に金蒔絵で装飾されており、
黒塗りの天板以外の朱塗部分は、年月を経てこその美しい朱になっていましたので、上置きの天板を新調することをご提案いたしました。

浄國寺様らしい朱と黒のシバーシブルに仕上げることも可能であり、
傷が目立ちにくい「シボ塗仕上げ」 (上塗漆に卵白、豆腐、牛乳などのたんぱく質を練り込んで粘度を上げた漆を使用し表面にシボを作って仕上げる技法)をご提案したところ、
「そんな方法があることを知らなかった。朱塗は浄國寺のイメージにも合う!」と
大変喜んで頂き、本日無事にお納めすることができました。

BEFORE : 全体



AFTER: 全体


 

BEFORE : 長年の御使用により天板の黒漆塗が傷んだ状態


AFTER :  朱のシボ塗仕上げの天板
表面のシボ(凸凹) によって直接ものを置いても傷になりにくく丈夫。
以前の朱塗部分とも調和して美しい仕上がりになりました。


BEFORE : 別の方向からの画像
黒塗りの天板部分の傷が気になります。
台全体を塗り替えるのは大仕事になり、お寺の行事にも差し支えるので
天板のみ新調の御提案は最善策でした。


AFTER : 仕上がったシボ塗の上置き天板。
厚みのあるよく乾燥した杉材を使用して輪島塗の伝統技法で制作しています。
ある程度のサイズの板は塗った後でも反ることも考えられるあるので、
熟練の職人技で、布着せ→地の粉下地を施しています。


輪島塗ぬり工房 楽では、寺社仏閣など文化財の修復も承っております。
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十七歳で亡くなった実在の人物 夕霧太夫は絶世の美女であったと伝わっていますが
浄國寺様では、毎年四月の花祭りに「夕霧太夫行列」を行い 夕霧太夫を偲んでいます。
2019年の夕霧太夫行列の様子が you tube にございましたのでご覧ください。

輪島塗 ぬり工房楽 について

輪島塗の伝統技術を活かしつつ、これまでにない新しい表現を創る工房です。 Wajimanuri Studio RAKU creates innovative works of ‘urushi ware while untilizing the traditional techniques.
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パーマリンクURL: https://raku-wajima.com/2019/10/1638/

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