三井ガーデンホテル京都駅前様に お納めした 金箔×輪島塗アートワークの 制作工程をご紹介します。

三井ガーデンホテル 京都駅前様 (2019.8.29グランドオープン) に
金箔と漆のアートワークを お納めいたしました。

三井ガーデンホテル京都駅前 WEBサイトはこちらからどうぞ
https://www.gardenhotels.co.jp/kyoto-station/

直径1200mmの 輪島塗パネルに、
金箔と銀粉を 贅沢に使用して制作したメインアートワーク「寄す処ーyosukaー」。
京都の玄関口 JR京都駅のお隣に位置し、
世界からの訪日観光に客を受け入れるホテルのメインアートです。
世界の人がホテルに集い、縁が生まれる。。。
ホテルのコンセプト「縁」を意味する古語「よすが(よすか)」をタイトルとしています。

この「寄す処ーyosukaー」の制作の一部をご紹介いたします。
1Fエレベーターホール前に展示していますので
京都にお出かけの際には、ぜひホンモノをご覧ください。

ちなみに、各階のエレベーターホールにも、ホテルのコンセプト「縁」をイメージした
アートが飾られています。宿泊の際には各階をチェックしてみるのも楽しいホテルです。

   

  
「寄す処ーyosukaー」

 

木地に漆を吸い込ませる作業「木地固め」
この作業から制作が始まります。


こちらは上塗の様子です。御椀やお皿を塗るのとは勝手が違が違い
少々気の張る作業です。


こちらは上塗した後、表面におちた塵(ごみ)をとる作業「フシあげ」
鳥の羽で自作したフシ棒を使って、表面におちた塵(ごみ)を取り除く作業です。
空中に舞っている塵や埃も上塗では大敵となり、取り除かないでそのまま漆が乾くと、
ボツボツとした塊になってしまいます。
塵を見つけては、ひとつひとつ取り除く作業も根気のいる作業です。


麻の葉蒔絵作業工程
銀粉を贅沢に使用する「つけがき技法」で立体的な麻の葉模様を施しています。
蒔絵筆で引いた漆の線に銀粉を限界まで蒔いた立体的な銀の線で麻の葉を表現しています
贅沢に使用した銀粉のお値段はお給料1か月分!
左は銀粉を蒔いた直後の様子。麻の葉模様の下図と蒔絵筆も見えています。
下図を白粉で写した麻の葉模様を漆でなぞって銀粉を蒔くという作業を繰り返している様子です。
(手前の金粉は、粉の粗さの比較で今回は使用していません)

右は完成した麻の葉蒔絵です。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、均一につながるボリュームのある銀線の連続、
とても美しく仕上がりました。
納品時の写真でホテルの照明が映り込みが気になりますが、蠟色仕上げでピカピカに仕上げており、どの方向から撮っても何かが映り込むという状態ですのでお許しください。
世界にひとつしかない輪島塗を、鼻がくっつく距離でご覧いただけます。
ぜひ「三井ガーデンホテル京都駅前」でご覧いただければ幸いです。

   

最後の仕上げ、金箔押しの作業
金沢の純金箔を使い、二重に押して重厚な純金箔の輝きになるよう仕上げました。
金箔は、1/10000mmというとても薄いものです。
1万円札の厚みは0.1mmですので、金箔1000枚分が1万円札の厚みとなります。
この極薄の金箔を思いとおりに扱うことは大変難しく、
静電気を帯びない竹製の箔箸で1枚ずつ摘み上げて移動させます。

七尾仏壇の塗箔技術を習得し、文化財修復も手掛ける職人による箔押しの技術が、
アートワークに活かされています。
やり直しのきかない一発勝負の気の張る作業に黙々と取り組みました。

蒔絵が施され、艶の上がった漆パネルに最後の仕上げとして金箔を押す作業。
世界にひとつしかないアートワークの見せ場を創る作業は一瞬も気を許せない、
集中力の必要な作業でした。










 

 

輪島塗 ぬり工房楽 について

輪島塗の伝統技術を活かしつつ、これまでにない新しい表現を創る工房です。 Wajimanuri Studio RAKU creates innovative works of ‘urushi ware while untilizing the traditional techniques.
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パーマリンクURL: https://raku-wajima.com/2019/10/1617/

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